こう変わる!大学入試

2020年度に導入される「大学入学共通テスト」を契機に大学入試は大きく変わります。

なぜ、いま変わる?

 グローバル化や情報ネットワークの進展など、世界は急速に変化し、先が見えない時代が到来している。そのような時代の中、従来型の教育で知識を詰め込まれただけの人材は、新しい時代を生き抜くことができない。この事態を打開するために、高校の教育、大学の教育、そしてそれらを接続する大学入試の3つを一体的に改革(=高大接続改革)しようとしているのだ。

どう、変わる?

 大学入試は、これまで以上に多面的・総合的に能力を評価する入試への転換を掲げている。そのため、現在のセンター試験を廃止し、思考力・判断力・表現力を中心に評価する「大学入学共通テスト」を2020年度から導入する(2021年1月実施)。また各大学の個別選抜では、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)を明確化するとともに、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価することが求められている。

「学力の3要素」とは

 ①「知識・技能」、②「思考力・判断力・表現力」、③「学びに向かう力(主体性・多様性・協働性)」を指す。従来の入試では、3要素のうち「知識・技能」が重視されてきた側面があり、「思考力・判断力・表現力」をより重視した「大学入学共通テスト」が導入されるのもそのためである。

「大学入学共通テスト」とは

 現在の高校1年生(2018年4月以降)から、「大学入学共通テスト」(2021年1月実施)を受検する。
これまでのセンター試験からの大きな変更点として、記述式問題の導入と、英語では4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価することが挙げられる。

【国語と数学で記述式問題を出題】
記述式問題は、当初は国語と数学で実施する。
国語は、80~120字程度で答える問題を含む3問程度、古文・漢文を除く範囲から出題。試験時間は現行の80分から100分程度に延長される。
数学は、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」受検者を対象に、「数学Ⅰ」の範囲から3問程度出題。試験時間は現行の60分から70分程度に延長される。
記述式問題は、3~5段階程度の段階別で評価される予定。

【英語は民間試験活用を基本に】
現行のセンター試験は「読む」「聞く」の2技能の評価に留まっているとされ、新共通テストでは民間の資格・検定試験を活用して4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価するものに移行する。
2018年3月末に、2020年度の最初の共通テストで活用される7団体24の資格・検定試験を決定。この資格・検定試験の受検者は、高校3年生以降の4月~12月の間の2回までの試験結果を活用できる。
なお、2023年度までは大学入試センターが実施する共通テストでも英語を実施する。

「大学入学共通テスト」の概要

※2017年7月 文部科学省「大学入学共通テスト実施方針」より